当院について



漢方について






特色とする治療法など


【漢方医療全般】
漢方治療をご希望の患者さんにたいして、健康保険による漢方処方をおこなっております。
特にアトピー性皮膚炎、肝臓病、胃腸疾患などの漢方治療、現代医学との併用治療、漢方サポートに力を入れてきました。
当院では、最先端の診療をご提供しつつ、患者さんの生活の質(Quality of Life)を損なわない治療を目指しています。

■アトピー性皮膚炎 
乾燥肌にたいする保湿剤によるスキンケア、ステロイド外用剤(クリーム、軟膏、ローションなど)による炎症性湿疹(赤み、じくじく、かゆみ、など)のコントロール、が皮膚科的治療のスタンダード(標準)です。それとともに、その患者さんに適合した漢方処方を服用していただきます。
漢方には、湿疹、炎症をおさえる処方、体質改善に役立つ処方などがあり、漢方的診断にもとづいて処方いたします。詳細は漢方エッセイの項をごらんください。

■肝臓病
C型慢性肝炎では、抗ウイルス剤のインターフェロン(抗ウイルス剤)治療が不十分であった例、自覚症状を訴える例にたいして漢方のよい適応があります。柴胡剤(柴胡桂枝湯、加味逍遙散など)、補剤(補中益気湯、六君子湯など)、駆瘀血剤(桂枝茯苓丸、当帰芍薬散など)などが長期的に用いられます。
西洋薬のウルソや強ミノC(肝機能、GPTを改善する注射)に併用することもでき、有効な場合も少なくありません。
インターフェロンの副作用の軽減に漢方の併用、サポートが有効な場合も経験されます。
肝硬変では、補剤を中心として、利水剤、利胆剤(茵蔯五苓散、茵蔯蒿湯など)などが用いられ、自覚症状の改善、QOLの向上に役立ちます。腹水にたいしても西洋薬との併用が有効な場合があります。漢方エッセイもご参照ください。

■胃腸疾患
慢性胃炎、機能性消化管障害(FD)、便秘、下痢、過敏性腸症候群、胃腸虚弱体質、胃下垂による症状などの改善に漢方の有効例が多いと思います。腹部手術後の癒着障害による腸閉塞(イレウス)には大建中湯などの漢方が有効です。胃腸のがん手術後の体力回復や抗がん剤治療の副作用軽減にも漢方が用いられております。漢方エッセイもご覧ください。